「留学をすれば英語力が伸びるのか?」という率直な疑問がある方も少なくないと思います。まず答えを言ってしまいますが、留学しただけでは英語力は伸びないと考えています。
私が海外の語学学校で働いていた際に感じていたことなのですが、英語力がぐんぐん伸びている生徒さんはほとんどいないというのが率直な意見です。
これは私自身にも当てはまっています。私は2度の留学経験があるのですが、思うように英語力が伸びずにかなり試行錯誤しました。
こんなことを言ってしまっては留学関係の方に怒られてしまいそうですが、私の主観ではそう感じていました。
しかし、少ない人数ではありますが、確実に英語力を伸ばしている生徒さんがいるのも事実です。そこで、英語力がぐんぐん伸びている生徒さんはどのような留学生活を送っていたのかご紹介したいと思います。
目次
01 ほどよく日本人の友達と遊んでいる
意外と思われるかもしれませんが、英語力が伸びている生徒さんは、程よく日本人とも遊んでいることが多いです。日本人と話していると英語力が伸びないと考えていて、留学中に日本人とは一切話さないという人もいますが、効率的ではないと考えています。
それには2つの理由が考えられます。まず1つ目は、日本人との交流がないと、日本語でお互いに英語を教えあう環境が無いということが挙げられます。日本人同士なら、例えば外にご飯を食べに行った際に、2人の知識をフル活用してわからないことを補完し合い注文することができます。
一方、外国人の友達とご飯を食べに行くと、英語力が一定以上ある生徒さんは別ですが、英語初学者の方は自分の考えを伝えることが難しいだけではなく、相手が伝えたいこともわかりません。会話のすべてがわからないまま終わってしまうことも少なくないのです。
もちろん外国人の方とご飯を食べに行くこと自体は、英語力を高めるためにとても有効な方法です。そのため、日本人だけ、外国人だけと偏りすぎずにバランス良く交流を持つことを心がけることが重要だと考えています。
2つ目は、単純にストレスが溜まると言うことです。1日中、英語のみの環境は思った以上にストレスを感じます。ストレスを感じると勉強する気がなくなり、勉強する気がないから英語力が伸びない、英語力が伸びないからストレスが溜まる。といった悪循環に陥る人は本当に多い印象でした。
02 授業前、授業後に自習時間を作っている
やはり英語力が伸びる人は、地道な努力を続けています。英語を定着させるには繰り返しの学習が必須です。授業で聞いて1発で覚えられる人なんていないのです。人間の脳は知識を長期記憶にするためには、繰り返し学習する必要があります。
1番頭が働き、クリエイティブな時間は朝起きてから2時間ほどだと言われているので、授業が始まる前に登校して勉強することを心がけると良いと考えています。
03 アクティビティなどのイベントに多く参加している
これは英語ストレスを溜めないためにもとても有効な手段だと考えています。アクティビティに参加することによって、友達が増え、英語学習情報を聞けたり、ライバル心が芽生えたりと、学習に与える効果は多いと考えています。
学校により遊び程度のアクティビティしかなく参加を迷ってしまうことも多いと思いますが、時間があったら積極的に参加してみることをお勧めします。
04 先生の文句を言わない
私がフィリピンの語学学校勤務していた時に、最も多いクレームは先生についてでした。先生の「教え方が悪い」「発音が悪い」など、自分の英語力が伸びないのは先生のせいだ!と考える生徒さんが一定数いらっしゃるのです。
たしかに教え方が悪い先生もいますし、自分に合わない先生もいると思います。しかし、英語力が伸びるか伸びないかは100%自分の努力だと次第なのです。そのため、先生に責任転換をしてしまうと英語力は伸び悩んでしまうと言えます。
先生も人間なので、得意不得意があるのは仕方がありません。生徒さん側から先生に合わせて学習することも必要になると考えています。
留学は英語力を高められるチャンスが沢山ある
留学しただけでは、英語力を伸ばすことはできませんが、伸ばせるチャンスは日本に滞在している時よりも格段に増えます。周りを見渡せば英語を使用できる機会がありますし、英語で会話をする相手にも困りません。
留学は限られた時間の中で成果を出さなくてはならないので、プレッシャーや不安を感じる方もいらっしゃると思います。しかし、情報収集をしっかり行えば、留学は難しいことではないと感じるはずです。頑張って下さい!