行政書士でTabiJoy運営者の三浦です。
私は、2度の留学(オーストラリア・フィリピン)、世界5大陸約30ヵ国100都市以上への渡航、行政書士資格(契約書作成や申請代理を行える国家資格です)、総合旅行業務取扱管理者資格(旅行業唯一の国家資格です)、総合旅程管理主任者資格(海外の添乗業務を管理できる資格です)を取得し、旅行業・留学業に特化した行政書士として活動しています。
海外旅行は、ご自身ですべての手配を行う「個人手配」、旅行会社を通じてツアーに申し込む「ツアー手配」に大きく分けられます。
一般的に、個人手配のほうが手間はかかりますが、費用面を抑えられるというメリットがあります。
しかし、旅行会社にツアーを申し込むほうが安く済む場合もあり、一概には言えない部分もあります。
しかしなぜ、ツアーのほうが安くなる場合があるのでしょうか。
そこで、旅行ツアーが安くなる、からくりをご紹介したいと思います。
お土産店と旅行会社が提携しているから
ツアーに参加された際に、「異常に多くお土産店につれていかれるな」と感じたことはありませんか。
お土産店と旅行会社は提携しており、旅行会社としてはお土産店に行けば行くほど、お土産屋からマージンをもらえるので、旅行ツアーの実施料金を下げることができるのです。
お土産店が、お金を旅行会社に支払うことによってそれぞれのメリットは、
- お土産店 = 旅行者が来店してくれるので、旅行会社への支払い以上の利益を望める
- 旅行会社 = お土産店から資金を得ることができるので、旅行実施費用を下げることができる
- 旅行者 = 安くツアーに行ける
となり、WinWinの関係性が作られているのです。
旅行会社でしか購入できない航空券があるから
実は、旅行会社のみに卸される格安航空券があります。
航空会社としては運行便に空きを作りたくないので、早めに多くの座席を予約してくれる旅行会社はとても重要なお客さんなのです。
そのため、旅行会社は格安で優先的に航空券を仕入れることができます。
航空券はいくつか種類がありますが、代表的なのは、
- 旅行代理店用格安航空券
- 航空会社正規料金券
- 航空会社正規割引券
などになります。
個人では、旅行代理店用格安航空券は購入することができませんので、こちらもツアーを安くできる理由のひとつです。
観光向けツアーチケットがあるから
航空券+宿泊をセットにして、旅行会社にツアーを販売している旅行会社があります。
観光向けツアーチケットは、旅行会社同士の取り決めの中で、旅行ツアーを販売している形となります。
そのため、結果として旅行者が安く旅行を楽しむことができます。
巷では、安くするために様々なグレーゾーン商品を販売しているという情報もあるようです。
しかし、旅行者の方にとっては、旅行会社の内部情報は関係ありませんので、安く旅行できることに変わりはありません。
旅行代理店の強みを活かしているから
旅行代理店のツアーが安い理由としては、集客力という部分もあります。
「航空券手配」「ホテル手配」「各種保険」など面倒な手続きが旅行には多いので、「手間がかかるくらいなら旅行代理店に頼もう」と考える方が多いからです。
そのため、航空会社もホテルも旅行代理店に依頼して集客してもらうほうが、結果的に収益が出ることが多いのです。
「空きが出るくらいなら、安くても良いから販売して欲しい」という、航空会社とホテルの思いがツアー料金には表れています。
閑散期と繁忙期
旅行業には閑散期と繁忙期があります。
ゴールデンウィークや年末などは旅行業が賑わうので、料金は個人手配・ツアー共に高額になってしまいます。
しかし、閑散期はお客さんに来て欲しいので、航空会社もホテルも値下げするので結果的に料金が大幅に下がる傾向があります。
まとめ
いかがでしょうか。
上記の様々な恩恵により、結果的にツアー料金が安くなります。
しかし、ツアーは格安で旅行に行くことができますが、自由時間が少なかったり、行きたくないところに行かなくてはならなかったりと不都合も多いかと思いますので、状況に合わせて個人手配も考えてみるのもいいのかもしれません。
旅行予約の手順としては、まずは「希望のツアー内容」「予算内のツアー」があるかを旅行代理店で確認し、気に入ったものが見つかった場合は、そのまま申し込んで良いと思います。
しかし、旅行代理店で見つからない場合は、個人手配で「航空券」「ホテル」を予約することに切り替えると良いと思います。
個人手配であっても、予約サイトを利用すれば簡単に「最安値」「人気順」などの項目から予約できるので、手間は少ないかと思われます。