旅行・留学業専門行政書士でTabiJoy運営者の三浦です。
私は、2度の留学(オーストラリア・フィリピン)、世界5大陸約30ヵ国100都市以上への渡航、行政書士資格(契約書作成や申請代理を行える国家資格です)、総合旅行業務取扱管理者資格(旅行業唯一の国家資格です)、総合旅程管理主任者資格(海外の添乗業務を管理できる資格です)を取得し、十分な知識と経験を活かし留学カウンセラー業務を行っております。
また、以前は、フィリピンの語学学校に勤務していました。
私は2011年にフィリピンのバギオという地域で10ヶ月間のフィリピン留学を経験しました。
厳密にはその間に語学学校で勤務していたため、10ヶ月間全てを学生として過ごしたわけではありませんが、働いている間も授業に参加したり、英語力を高める努力はしていました。
その時期は今のようなフィリピン留学に関する情報は少なく、探り探りでなんとか留学まで辿り着いたという感覚でした。
これからフィリピン留学を考えている方にとって、期間はどのくらいにするべきか、生活はどのような形になるのかなど、悩みの種は尽きないと思います。
私の10ヶ月間のフィリピン留学の経緯と留学生活の率直な感想をお伝えし、これからの留学の参考にして頂けたらと思います。
目次
出発前 「フィリピン留学&滞在経験」
そもそも私はなぜフィリピン留学を考えたかと言いますと、「英語を身につければより良い仕事や可能性を広げることができる」と考えていたからです。
やりたい事が明確にあったわけではないのですが、直感的に今後の自分には英語が必要になるという確信があったのです。
自分を擁護するわけではないですが、最初はそれでいいと思いますし、絶対的な目標がある人の方が少ないというのが私の意見です。
ただひとつだけ後悔していることは、日本でもっと英語力をつけておくべきだったということです。
私は英語力が全くない状態でフィリピンに留学したので、フィリピンに到着してから文法を始めるという、とても効率が悪い方法で勉強していました。
文法やリスニングは日本でも十分に伸ばすことができるので、下準備はできる限りしたほうがいいと思っています。
1人で参考書とにらめっこする時間を、先生や友達とのコミュニケーションの時間にすればもっと効率的に英語が伸びたと感じています。
出発前は、オンライン英会話やDVD鑑賞、TEDなどを利用して英語力を高めておくと留学生活がスムーズに進むと思います。
正直なところ、文法などの基礎学習は楽しくないですが、留学中に楽しむためには英語力が必要になるので、出発前に苦労するのか、留学中に苦労するかの違いだと思います。
特に短期留学を予定している場合は、事前準備がより重要になると感じています。
1ヶ月目 「フィリピン留学&滞在経験」
私が通っていた語学学校では、初日にスピーキングと文法のテストがありました。
このテストでグループクラスのレベルが決まるのですが、恥ずかしながら全くわからず撃沈しました。
後日知ったのですが、スピーキングテストを行ってくれた先生は、TOEIC満点の990点を取得しており、正確な文法でテストを実施してくれていたようです。言い訳ができません。
1ヶ月目は学校に慣れるだけで終わった印象でした。毎日、8時間から10時間ほど勉強になり、私の場合は学生時代以上の勉強に追われていたので、毎日をこなすのが精一杯でした。
1ヶ月目は勉強や宿題に追われ、観光もできるような状況ではなかったので、時間が取れる場合はもう少し長くフィリピンに滞在すると、余裕が出て楽しめることが多くなると思います。
2ヶ月目 「フィリピン留学&滞在経験」
私は、1ヶ月で本当は帰る予定だったので、申し込みの時点で1ヶ月分してお金を払い込んでいませんでした。
当初1ヶ月にした理由としては、
「フィリピン留学のクオリティがわからなかった」
「大金を振り込むことが怖かった」
からです。
今現在はその心配をする必要はないですが、当時は「お金を振り込んで、現地に行ったら学校がなかったらどうしよう」という考えが頭をよぎってしまっていました。
その心配をよそに、学校も実在しクオリティも高く、何よりもフィリピンの環境に私は居心地の良さを感じたので、迷わず延長しました。
3ヶ月目 「フィリピン留学&滞在経験」
3ヶ月目ともなると、もう授業時間の長さや勉強の大変さなどは考えなくなります。毎日を余裕で楽しくこなすことができ、一番伸びる時期なのではないかと思います。
というのも、3ヶ月未満だと時間が少ないような気がしますし、逆に長期になるとマンネリ化してしまいモチベーションを保つことが難しくなってしまうからです。
この3ヶ月目付近でどのくらい英語力を上げることができるかが、1つの鍵になると言えます。
4ヶ月目 「フィリピン留学&滞在経験」
4ヶ月目から私は学校のスタッフとして滞在していました。私が考える語学学校スタッフのメリット・デメリットは、
語学学校スタッフのメリット
・無料で授業を受けることができる(学校によって異なりますが、4時間程度)
・滞在費、食費、ビザ延長代などが全て学校持ちになるので、お金を全く使わない
・先生と仲良くなれるので、英語を話す機会を圧倒的に増やすことができる
語学学校スタッフのデメリット
・1日5時間程度は拘束されるので、自習時間を取るのが難しい
・問題があると駆けつけなくてならないので、一日中落ち着かない
というところです。
英語に触れ合う機会は増えるので、お金をかけることなく英語力を伸ばすことができると思います。
費用を抑える留学が希望の場合は最適な方法と言えます。しかし、生徒の皆さんと一緒に寮に住むことになるので、問題があると夜中でも行かなくてはならないというのが辛かったです。
勉強のリズムは作りにくい環境ではあると思うので、体力と切り替え力は必要になります。
5ヶ月目 「フィリピン留学&滞在経験」
語学学校のスタッフとして滞在しながら、勉強に励んでいました。
急に呼ばれたりするので、思うように勉強時間が取れなかったのですが、不思議とこの時期が一番英語力が伸びたと感じています。
やはり勉強を効率的にこなすのは、ある程度の時間制限とプレッシャーが必要だと気付きました。
「次はいつ呼ばれるかわからない」
「今、勉強しないともう時間が取れないかもしれない」
と常にプレッシャーを感じながら勉強していたので、効率的に覚えられたと感じています。確かに今思うと一瞬の集中力は我ながら抜群だったと思います。
しかし、今その集中力を出せ!と言われても出せません。
勉強は時間を多く取ることはもちろん大事ですが、仕事をしながらの限られた環境下の方が効率が良いということを学びました。
6ヶ月目 「フィリピン留学&滞在経験」
語学学校スタッフ最終月です。語学学校によると思いますが、基本的には辞めるタイミングは自分になるので1年くらいスタッフをされる方もいるようです。
辞めた理由としては、
・勉強時間があまりにも取れなくなってしまった
・フィリピンに来た目的を見失ってしまった
です。先ほどと矛盾しているのですが、仕事を覚えるに連れて任されることも多くなり、肝心な勉強時間があまりにも確保できなくなったのです。
集中するためには仕事も必要だと心から思いますが、やはりフィリピンに来た当初の理由を忘れてしまってはいけないと思い、学校を脱出しました。
7ヶ月目 「フィリピン留学&滞在経験」
学校を脱出してからというのは、バギオの街中にアパートを借りて勉強していました。
フィリピンは物価が日本に比べて安く、特にバギオはマニラやセブと比べて田舎なので賃貸住宅も格安で借りることができます。
私が住んでいたアパートは、2LDKで月15,000円程度でした。
フィリピンで賃貸アパートを借りる際は、オーナーさんと直接話してお金を手渡しすることが多いので、フィリピン人の先生や友人について来てもらうと安心です。
フィリピンは公用語はタガログ語なので、英語を話すことができない人も多い為、物件の契約時にオーナーさんが英語を話せないとだいぶ苦戦してしまうからです。
8ヶ月目 「フィリピン留学&滞在経験」
学校を離れて勉強をするメリットとしては、安く滞在しながら自分のペースで勉強ができることです。
生活費やビザ代を合わせても、月5万円以下で生活することができますし、英語の先生も個別に雇えば勉強も問題なく進むと思います。
語学学校を通さないので、先生の収入も増えますし自分が払う金額も減るのでまさにWinWinの関係になります。
しかし、デメリットとしては語学学校の先生のように研修を受けていないことや、ある一定程度の能力がない場合もあるので、一概には言えないですが、能力がある先生を見つけることが容易ではありません。
9ヶ月目 「フィリピン留学&滞在経験」
私の場合も、良い先生を見つけることに苦労しましたし、見つけたとしても語学学校と違って、同じ先生にずっと教えてもらうことになるので、ストレスを多少感じるようになります。
勉強効率という面で言えば、当たり前ですが語学学校は最適に環境と言えます。
私は、学費を安く済ませたいと思い学校を出ましたが、効率面はあまり良くなかったと感じています。
確かに費用は抑えることができますが、フィリピン留学の目的を考えると個人的にはオススメはできません。
10ヶ月目 「フィリピン留学&滞在経験」
最後になって気づいたのですが、フィリピン留学中に一度もTOEICを受けませんでした。
フィリピンでは日本より安価にTOEICを受けることができるだけでなく、勉強のモチベーションにもつながるので受けるべきだったなぁと少し後悔しています。
留学を成功させるためには、十分な知識と経験を持つ、留学カウンセラーに出会うことです。
現在、留学カウンセラーになるための資格は不要なので、留学経験や海外滞在経験がなくとも誰でもなることができます。
そのため、十分なご案内ができていない現状があるのです。
少なくともTOEIC700点以上や長期留学経験、数十カ国への渡航など、知識や経験がある留学カウンセラーに相談することが大切です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここまで読んでいただいた方は、きっとフィリピン留学を考えていたり英語力を上げたいと考えている方が多いと思います。
私の経験から得た知識を、読んでくださっている皆様にとって有益になるような記事をこれからも配信していきたいと思います。
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