ワーキングホリデー費用や準備の疑問を解消!世界一周留学カウンセラーが解説

こんにちは!

TabiJoy運営者で行政書士の三浦です。

ワーキングホリデーってなんだか楽しそうな感じがしませんか。名前に「ホリデー」がついている時点でワクワクしちゃいますよね。

ここでは実際にワーキングホリデービザでオーストラリアに渡航したことがあり、なおかつ留学カウンセラー・留学業専門の行政書士である私が、ワーキングホリデーの疑問に迫っていきたいと思います

そもそもワーキングホリデーとは

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対象国は、年々増加しています。

ワーキング・ホリデー制度とは,二つの国・地域間の取り決め等に基づき,各々の国・地域が,相手国・地域の青少年に対して自国・地域の文化や一般的な生活様式を理解する機会を提供するため,自国・地域において一定期間の休暇を過ごす活動とその間の滞在費を補うための就労を相互に認める制度です。外務省ホームページより引用

なんだか堅い表現で「ワクワク」さがまるでないんですけど、ワーキングホリデーはこのような制度です。

かんたんに言うと、海外で「遊んでいてもいいし」「働いていてもいい」「学校に行ってもいい」ビザです

とにかく自由度が高いビザなので、逆に「遊ばなくてもいいし」「働かなくてもいい」「学校に行かなくてもいい」という、まさに犯罪を犯さなければ「何したっていいよ」というビザというわけです。

ワーキングホリデービザ制度を活用できる国はこちら

・オーストラリア
・ニュージーランド
・カナダ
・アイルランド
・イギリス
・ポルトガル
・フランス
・ノルウェー
・デンマーク
・ポーランド
・スロバキア
・オーストリア

・ドイツ
・韓国
・台湾
・香港
・スペイン
・ハンガリー

(2017年1月現在)

比較的、治安のいい国が多いので、どちらの国でも安心して渡航できると思います。

国によっては年間のビザ発給人数制限があったり、イギリスはビザを取得するには抽選であたらなくてはなりません。

残念ながらアメリカのワーキングホリデービザは現時点では取得することができません。

アメリカ希望の方は、カナダのワーキングホリデービザを取得して、アメリカぎりぎりのカナダに拠点をおき、仕事をしたり、学校に通ったりしながらアメリカにも遊び行くのが現時点ではベターだと思います

また、カナダからアメリカへ入国する場合は、オンラインでESTAの申請が必要になります。ESTA公式

ワーキングホリデーの疑問 ①どのくらいの期間滞在できる?

基本的には12ヶ月です。

しかし、イギリスは特別で2年間のビザを取得することができます。オーストラリアとニュージーランドは3ヶ間フルートピッキングなどの季節労働をすることによって、オーストラリアは1年、ニュージーランドは3ヶ月延長することができます。

裏技?ってほどでもないんですけど、観光ビザに切り替えたり、学生ビザに切り替えることによって滞在できる期間を延ばすこともできます

そのときの注意としては観光ビザは、どちらの国も基本的には90日間でワーキングホリデービザと違って働くことができない、学生ビザは学校に出席していないとビザが取り消されることがあるのと、少し働くことはできるんのですが労働時間などに制限があります。

ワーキングホリデーの疑問 ②何歳まで行ける?

原則、18歳から30歳以下と定められています。アイルランドは25歳以下と規定されているのですが、会社に正社員として長期で勤めていたことを公的書類で証明する事で30歳までとれることもあります。

また、厳密には、31歳の誕生日を迎えるまではワーキングホリデービザを取得できるので、30歳はギリギリセーフです

31歳になるまでに1度渡航しなくてはなりませんが、ワーキングホリデーの期間開始はワーキングホリデービザで入国した最初の日から起算になるので、入国してしまえばそのあと1年間は、ワーキングホリデービザで何度でも出入国ができます。

ワーキングホリデーの疑問 ③予算はどのくらい?

こちらは良く質問を頂きますが、ワーキングホリデーの予算は一人一人異なります。

航空券も格安、留学保険も格安、学校には行かない、入国後すぐに働くといった条件では、20万くらいでも大丈夫です

しかし、海外でお金が無くなったら大変なので、余裕は必要です。

感覚的には、地方から東京に挑戦しに来たみたいなことを想像してくれたらわかりやすいと思います。海外だからといって特別なことはなく、学校に行けばお金がかかりますし、働けばお金が貯まるという単純なものです。

難しく考えずに海外で何がしたいかというのを、ピックアップするべきかなと思います。

【予算例】

3ヶ月学校+9ヶ月働く(週5フルタイム)=60万~80万くらい

6ヶ月学校+6ヶ月働く(週5フルタイム)=100万~120万くらい

(シェアハウス、基本的に自炊、車を持たない場合)

あとは、どの学校に行くか、働くときの時給はいくらなのか、どのような生活をするかによってかなり違いはありますが目安はこの程度になります。

ワーキングホリデーの疑問 ④仕事はすぐに見つかる?

ワーキングホリデーは働けるビザなのですが、誰にも雇ってもらえなければ当然働くことができません。

仕事は死活問題なので、すぐに見つけたいところなのですが現実は甘くない部分もあります。

もちろん、どちらの国でも日本食レストランや力仕事などは比較的簡単に見つける事ができます。なので全く仕事が見つからないことは、ほぼ無いと考えてもらっても大丈夫です。

しかし、やはり英語を使った仕事がしたいと考える方が多数だと思います

私もワーキングホリデー当初は張り切っていたのですが、当時の私は英語力が無く、英語を使う仕事には就くことができませんでした。

経営者側としては、わざわざ英語ができない日本人を雇うメリットはないからです。

人の紹介やツテがない限り、英語力がない状態での仕事は限られてしまいます。

英語圏の国では、TOEIC700点くらいから求人がドッと増えるので、日本にいる間に取得しておくことをお勧めします

また、文法や単語がわかっていても話すことができないと面接で不利になってしまうので、日本にいる間にオンライン英会話などで下地を作っておくと、更に有利に就職活動(バイトも含む)を進めることができます。

ワーキングホリデーの疑問 ⑤住むところはどうやって探す?

留学エージェントに手配を頼んだ場合は、提携のホームステイやシェアハウスを手配してくれます。

しかし、留学エージェント手配は滞在費が高くなることが多いので、海外の生活に慣れてきたらご自身でシェアハウスを探すことをお勧めします

シェアハウスの探し方は、インターネットで探すか、電柱などに張ってある「シェアメイト募集」に連絡するなどの方法になります。

ちなみにインターネットで探す場合はこのようなサイトです。Lady go to Australia

これはオーストラリアのサイトなのですが、それぞれの国を扱っているサイトがあります。

「カナダ シェアハウス」
「ニュージーランド シェアハウス」

などでGoogle検索すると出てきますので、希望の渡航国のシェアハウス情報を探してみましょう。

問題は、かなりアナログな方法、「シェアメイト募集」に応募するです。これはオーナーが日本人ではない限り、英語でのやりとりになるのでハードルがグッと上がります。

不安な場合は、学校の先生に電話対応だけしてもらうとか、学校で紹介しているシェアハウスに入るなどの方法で対応すると良いでしょう。

シェアハウスは敷金礼金を払って、審査をクリアするというような煩雑な手配はないので、シェアハウスのオーナーにデポジット(敷金みたいなもの)と賃料を払って終了という形です。

なので、最速では探し始めた日の夜に引越しなんてことも可能です。しかし、オーナーさんがルールなので、オーナーさん次第ではあります。

ワーキングホリデーの疑問 ⑥留学保険は加入が必要?

私は、ワーキングホリデー中に正直入っていない時期もありました。

若気の至りで保険って何もなかったら「ただお金捨てるだけじゃない?」という考えだったからです。いま思うとほんと恐ろしいです。

もちろん何もなければお金を捨てているだけかもしれませんが、「何か」あったときがまずいです。

ただの風邪くらいだったら費用も高くないので、最悪保険がなくてもいいですが、事故などにあると大変なことになってしまいます。

海外では救急車を呼ぶだけで高額な請求をされることもありますし、なおかつ手術となると数千万の費用がかかる場合もあるんです

ご自身が被害者の交通事故の場合、加害者から慰謝料を取れる可能性はありますが、ご自身の過失も考慮されることになるため、被害額の全額を請求できる可能性はかなり低くなります。

私は、月に1万円程でその安心が買えるなら安いものだと思って、今は数日でも海外に行く場合は必ず保険に入っています。

仮に、少しでも海外旅行保険を抑えたい場合は、クレジットカード付帯の海外旅行保険を利用すると良いと思います。

詳しくは下記の関連記事で紹介しています。

「保存版」海外旅行保険付帯クレジットカード特集「海外旅行・留学前確認」

2018.04.06

ワーキングホリデーの疑問 ⑦イギリスのワーキングホリデービザについて

イギリス(オーストラリアも条件により可能)は2年間のワーキングホリデービザが取得できるので、31歳になるギリギリにワーキングホリデービザで入国すれば、33歳になる直前まで滞在できます。

しかし、イギリスは毎年1月にビザ申請を行い抽選で受からなくてはなりません。

どのくらいの確率で当選するかは発表されていませんが、私の経験では、申請をした20%くらい人しかビザを取得できません

また、オーストラリアは原則1年間なのですが、3ヶ月の季節労働を行うことによって最長2年間に伸ばすことができますので、長くワーキングホリデーに行きたい方は、イギリスとオーストラリアの2カ国で申請すると良いでしょう。

ワーキングホリデーの疑問 ⑧ワーキングホリデービザは一回だけ?

ワーキングホリデービザは、1カ国1回のみしか取得することができません。

ということは、毎年違う国であれば、年齢基準に達するまで20代の多くを海外で過ごすことができます

ワーキングホリデービザは働くことができるので、各国で働きながら暮らすことができます。

また、これは1人だけ出会った事があるのですが、年齢も31歳を超えていてワーキングホリデービザも同国で1度取得したことがあるにも関わらず、再度ワーキングホリデービザを取得できたという人がいました。

彼女の場合の渡航国は韓国だったのですが、どれだけ自分が韓国が好きか、どのように韓国に貢献できるかを論文にして申請してみたそうです。そして見事取得。

この方法は、ほぼ無理だと個人的には思っていますが、最終的にビザを許可するのは人間なので、試してみる価値はあるのかもしれません。

まとめ

ワーキングホリデーは、自由度の高いビザのため遊んでしまう人も多いのも事実。

なので、ワーキングホリデー=遊びという噂が広がっているのだと思います。実際には努力して勉強を頑張って、海外の会社に就職した人や、頑張って?国際結婚した人もたくさん知っています。

なので、一概にワーキングホリデーが、いいか悪いかの判断はできないというのが本音です。

また、就職にも有利ではないと考えています

不利とまではいかないと思って(信じて)いますが、会社の面接を担当する人事部にいる方は一般的に社歴が長く、真面目な方が多いと個人的には思っています。

そんな真面目な方の前で「海外で英語を勉強しながら、アルバイトしたりしていました!」と言っても、響かないことが多いのです。

 

もちろん、英語力が一定の努力評価等の付加価値にはなります。

私の経験上、英語力0からTOEC700レベルに至るには、1年間くらいの勉強が必要だと考えています

しかし、現状としてTOEIC700レベル程度では、英語を専門として仕事をすることは難しいです。努力と相反して評価を得られない場合も多いでしょう。

加えて、注意しなくてはならない点としては、人事部の方でTOEIC900点以上などのハイスコアを取得している方は少ないため、適正な評価を得られない部分がある点です

日本の企業では、高い語学力がある場合、国際事業部等に所属する場合が多く、人事部の方が適切に英語力を審査する基盤作りが難しいという現状があります。

かなり個人的な意見ですが、実際、私のワーキングホリデー後の就職活動はそう感じていました。

逆に、旅行会社や留学エージェントなど、直接海外とつながる仕事の場合は評価が高いと感じることもできました。

もし、ワーキングホリデーにこれから行こうと考えている方は、ワーキングホリデー後の身の振り方も、頭に入れておく必要があります。

最後になりますが、ワーキングホリデーは結局どうなの?と質問されたら、いつもこう答えています!

最高に楽しい!と。最後まで読んで頂きありがとうございます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。 この記事が気に入っていただけたらシェアしてもらえると嬉しいです。

ABOUTこの記事をかいた人

三浦 哲郎 契約書作成専門行政書士

「行政書士三浦国際事務所所長」「行政書士・申請取次行政書士・文化庁公認著作権相談員・総合旅行業務取扱管理者」千葉県にて、契約書作成専門の行政書士事務所を経営しております(全国からのご依頼にご対応が可能でございます)。これまで、オーストラリア・フィリピンへの留学、フィリピン現地英語学校勤務、世界5大陸30ヶ国100都市以上へ渡航。趣味はサッカー(千葉県リーグ所属)。家庭では2児の父として奮闘しています。下記、「website」より当事務所の書類作成専門サイトに移行致します。