「TOEICスコアは、就職や昇進に必要」と、よく耳にしますが、実際にはTOEICテストのスコアを重視していない企業も多い現状があり、不明点が多いことも確かです。
そこで、国際ビジネスコミュニケーション協会(TOEIC運営協会)の公式情報から、TOEIC(英語スキル含め)の重要度を改めて確認してみました。
目次
- 1 75%の企業が英語を使用 「就職・昇進 TOEICスコアの重要性」
- 2 5割以上の企業が海外進出する上で最重要視する「海外勤務できる人材育成の推進」「就職・昇進 TOEICスコアの重要性」
- 3 7割の企業が採用時にTOEIC L&Rスコアを参考に 「就職・昇進 TOEICスコアの重要性」
- 4 グローバル化に対応するため全社員に求められる期待スコア平均は「600点」 「就職・昇進 TOEICスコアの重要性」
- 5 68.6%の企業が国際部門での業務遂行には「700点以上のスコアを期待」 「就職・昇進 TOEICスコアの重要性」
- 6 6割の企業がTOEIC L&Rの結果を利用 「就職・昇進 TOEICスコアの重要性」
- 7 まとめ
- 8 TOEIC対策教材が受講できるオンライン英会話
- 9 短期間でTOEICテストスコアが必要な場合
75%の企業が英語を使用 「就職・昇進 TOEICスコアの重要性」
75%の企業では、仕事で英語を使用しているという調査結果が出ました。グローバル化が進む中で、ビジネスで英語を使用する頻度は上昇傾向にあるとはいえ、75%は非常に高い数値だと思います。
これから日本は少子化や高齢化社会となり、外国人労働者の受け入れや海外との取引を検討しなくてはならない時代になります。
そのため、これから更に英語はビジネスに欠かせないスキルとなり、英語スキル次第では、日本語が堪能な外国人労働者に地位を奪われてしまうかもしれません。
5割以上の企業が海外進出する上で最重要視する「海外勤務できる人材育成の推進」「就職・昇進 TOEICスコアの重要性」
約半数の企業が、「海外勤務できる人材育成の推進」を進めています。具体的には、社内で「英語研修」を行うなど、社員のスキルアップに努めているようです。
「海外勤務できる人材育成の推進」は、もちろん英語力だけではありません。コミュニケーションスキルや文化への順応など、多くのスキルが求められるのです。
著者は、これまで30ヶ国以上を訪れたことがあり、場所が変われば考えや常識はまったく違うということを身を持って経験しました。
海外生活は華やかに聞こえる部分もあると思いますが、実際に住むと苦労は多いです。食事面や環境面などあらゆる対応スキルを身につけることが海外勤務の第一歩なのです。
7割の企業が採用時にTOEIC L&Rスコアを参考に 「就職・昇進 TOEICスコアの重要性」
7割の企業が採用時に「TOEIC L&R」のスコアを参考にしているようです。
つまり、英語を仕事で使用するしないに関係なく、より条件の良い仕事に就くためにはある程度の英語力が必要だと考えられています。
TOEICは100点UPする毎に10万円〜30万円の平均年収の差があるというデータがあります(株式会社ゲイン調べ)。そのため、TOEIC400点台とTOEIC900点台では50万〜150万の年収の差があるということになります。
例えば現在30歳でこれから35年働くとすると、1,750万〜5,250万の生涯年収の差がTOEIC400点台とTOEIC900点台にはあるのです。
良い企業に入るために英語スキルが必要なことはもちろん、入社後も英語スキルによって大きく年収が変わっているのです。
グローバル化に対応するため全社員に求められる期待スコア平均は「600点」 「就職・昇進 TOEICスコアの重要性」
大半の企業では国際部門でなくても、TOEIC600点を期待しているという集計になりました。
直接、仕事で英語を使用しなくとも、大前提として基礎英語スキルは必要だと企業側は考えているようです。
68.6%の企業が国際部門での業務遂行には「700点以上のスコアを期待」 「就職・昇進 TOEICスコアの重要性」
約7割の企業が国際部門でTOEIC700点以上のスコアを求めています。
多くの企業はTOEIC700点程度を目安に海外勤務へのチャンスがあります。逆に言うとTOEIC700点以下であれば、選考にもかからないという企業が多いようです。
TOEIC700点は簡単に取れるスコアではありません。しかし、だからこそチャンスが大きく広がるというわけです。
↓私がTOEIC学習の中で感じたスコア別メリットをまとめました↓
6割の企業がTOEIC L&Rの結果を利用 「就職・昇進 TOEICスコアの重要性」
TOEICテストは上記のいくつかのテストがありますが、やはり「TOEIC L&R」のスコアを重視している企業が多いです。
「TOEIC L&R」はリスニングとリーディングのTOEICテストで、一般的にTOEICテストと言った場合はこちらに当てはまります。
「TOEICスコアでハイスコアも持っていても、話すことができない」ということを耳にしたことがあるかと思いますが、確かに一般的な「TOEIC L&R」ではスピーキングパートは無いため、当てはまる部分もあるのです。
企業の6割が「TOEIC L&R」テストを重視している傾向を見ると、まずはスピーキングよりもリスニングとリーディングスキルを身につけ、海外転勤等が決まった後に、スピーキングを重視して学習する方法が最善なのかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
やはり現在の日本では、TOEICスコアは重要視されている傾向にあるようです。
TOEICスコア取得に必要な勉強時間の目安は(現在400点台)、
- 600点目標 → 400~600時間
- 700~730点目標 → 600~1000時間
- 800点目標 → 1000~1500時間
- 900点目標 → 1500~2500時間
とも言われており、多くの企業が求めている600点でさえ、達成するために400~600時間程度は必要になります。
私はこのデータを見て、大学時代「難しい」と感じたことを覚えています。
「自分にできるか?」
「そもそも、時間を費やしてまで取得する必要があるのか?」
なんてことを考えていました。
しかし、大学卒業後、オーストラリアへの留学を機に、「難しいとは誰もが感じるだろうから、この壁を乗り越えられれば、きっと何かがあるはず」と考えたことで、私の英語学習に対するネガティブな考えは払拭されました。
今日の一歩の積み重ねでしか目標は達成できませんし、努力を積み重ねられる人は少ないと思いますので、逆にチャンスなのではないかと考えました。
もちろん、TOEICハイスコア取得は大変ですし、企業の中で海外勤務等の目標を達成できる方は一部だと思いますが、努力の価値(就職や昇進、昇給等の)はあるのではないかと考えています。
TOEIC対策教材が受講できるオンライン英会話
オンライン英会話でTOEIC対策教材を利用することによって、TOEICスコアを効率的に向上させることができるだけでなく、「聞く・見る・読む・書く」を繰り返すことによって体感的に英語を学習することができます。
月額5,000円程度で「TOEIC対策教材」を利用できるオンライン英会話をご紹介したいと思います。
DMM英会話
DMM英会話は「TOEIC」だけでなく「英検」や「IELTS」対策教材も用意しています。
また、7,000以上の教材が無料で利用できるだけでなく、本来月額1,480円の「iknow」を無料で使用することができます。「ビジネス」「旅行」など様々なシチュエーションに適応しているため、目的に合わせた学習計画が立てやすいオンライン英会話です。
レアジョブ
レアジョブはオンライン英会話のパイオニア的存在であり、最も歴史が長いオンライン英会話スクールです。
TOEIC講師として著名な「濱崎潤之輔」氏を監修として迎え入れ、歴史に恥じないクオリティの高いTOEIC教材を提供しており、TOEIC向上を目指すなら外せないオンラインスクールとなります。
短期間でTOEICテストスコアが必要な場合
TOEICは、短期間ではなかなかスコアを上昇させることができません。
有名なTOEIC講師であるTEX加藤先生(TOEIC満点) が、「マイナビのインタビュー」で、
毎日3時間勉強すると、3カ月間で約100点スコアがアップするという結果がでました。つまり、200~300時間勉強で100点もアップすることができるのです。
とおっしゃっています。
TOEICでハイスコアを取得できれば、自分でも驚くほど周りの変化に気付かされます。
サラリーマンの方であれば、手当や昇進が期待でき、少なからず年収は上昇すると思います。
しかし、毎日3時間勉強するということは、相当な覚悟がなくてはなりません。
毎日3時間ということは、晩酌の時間や友人や家族との時間を減らす以外方法がないとも思えます。
ここでの疑問としては、貴重な友人や家族との時間を減らしてまで、TOEICスコアは求めるものなのかということです。
もちろん、友人や家族の理解があれば、乗り越えられると思います。
しかし、私個人の考えとしては、効率よく勉強して友人や家族との時間は必ず確保するべきだと思います。
現在は、行動学や化学的見地から英語学習をサポートする企業も増えています。
TOEICスコア取得と友人や家族との時間を両立させたい場合は、このようなサポート企業を検討してみると良いと思います。
「RIZAP ENGLISH」
あの結果にコミットするで、有名なRIZAPの英語版です。最短距離で、目標スコアを実現することに定評があります。
「TOKKUN ENGLISH」
行動学や化学的見地に基づき、英語学習を進めます。これまで英語学習が続かなかった方にお勧めです。