Tabi Joy運営者で旅行・留学・入管業専門行政書士の三浦です。
私はこれまで、世界5大陸約30ヵ国100都市以上に渡航してきました。現在は、海外経験を活かし日本に留学等で訪れる外国人の方のサポートをしています。
また、私はオーストラリアとフィリピンへの留学経験があり、英語学習も並行して行ってきました。
今回は、TOEICの素朴な疑問を私の主観的な意見でご紹介したいと思います。
目次
社内英語公用語化が進む中で、目標にしたいTOEICスコアは?
小学校から英語学習を進めるなど、日本でも英語学習が本格化してきました。
私は仕事柄、外国人の方と接する機会が多いのですが、能力や熱意がある人も多く、表現はよくないかもしれませんが今後は日本人の仕事を奪う存在とも言えます。
外国人が日本で生活をすることで、日本に多くの利益があることは確かです。
しかし、日本に来たいと考えている外国人の方は年々多くなっているため、語学ができない日本人は他に特別なスキルがなくては、外国人労働者に取って代わられてしまう可能性があるのです。
そのため、どの業種であっても語学力は必須となりつつあります。
前置きが長くなってしまいましたが、TOEICでは、どのくらいのスコアを目指すべきなのでしょうか。
大手企業を例に挙げると、楽天の英語公用語化から数年が経ち、楽天社内のTOEIC平均スコアは約800点になっているようです。
楽天では昇進や2015年4月以降の新卒社員は必ずTOEIC800以上が必要になり、かなりハードルが高い環境とも言えるかもしれません。
しかし、その他の企業も順にTOEIスコアを採用基準や昇進基準にしているので、もはやTOEICは取得しておかなくてはならない資格だとも言えます。
そこで、様々な企業を調べたところ、TOEIC採用や昇進基準にしている企業は大手が多いものの、高いTOEICスコアが求められることがわかりました。
目安として昇進にも入社にも最低600点以上、世界各国に支社がある企業は700点以上、一流と呼ばれる企業は800点以上を求めている傾向にあります。
TOEICスコア900点以上は受験者全体の2%しかいないので、取得できたら相当なアドバンテージになることは間違いありません。
業種などにもよると思いますが、ステップアップのためには、まずは600点以上のスコア取得を目指す必要があると言えます。
就職や昇進、海外転勤に必要なTOEICスコア&TOEIC受験生の英語レベル
現在、TOEICテストは年10回開催されています。
また、TOEICは「就職」「昇進」「海外転勤」など多くのチャンスをつかむ足がかり的な存在として認識されています。
就職や昇進、海外転勤に必要なスコアは職種や業種によって異なりますが、最低でもTOEIC600点以上は必要としている企業が多い傾向にあります。
特に「海外転勤」に関しては、海外での即戦力としての側面も強いため、最低でもTOEIC700点以上は必要となります。
もちろん就職や昇進、海外転勤に800点、900点以上を求める企業もあります。
日本の企業ではありませんが、韓国の企業サムソンでは「入社」時点で900点以上が必要になるなど高い英語力が求められています。
現在の日本はサムソンほど極端ではないものの、社内公用語を英語にする日本企業も増える中、今後は高い英語力が求められる時代になることが予想されます。
TOEICを受験する時点で、英語に関心があり一定の英語学習を行っているため、現在日本の労働人口約6,500万人の平均とは言えませんが、600点以上のスコアを取得できる受験者は全体の約40%です。
受験生の10人に4人は600点を超えているのです。
海外転勤や国際部署移動目安となる700点以上を取得できる受験生は約25%、東京大学の文系学部・院生の平均スコアTOEIC800点を取得できる受験生は約15%、900点以上に関しては全体の約3%程度しか取得できません。
TOEIC受験者数 TOEICは毎テスト10万人程度受験していますが、毎回受験している方や定期的に受験している方などTOEIC受験者は一定数に収まると考えられます。
今後の日本は「外国人労働者」「AI」の台頭により、英語力不足により淘汰される仕事が増加傾向にあり、TOEIC至上主義の日本国内では、今後さらにTOEICのスコアが必要になることが予想されます。
TOEICの英語が早くて聞き取れない理由はこれ!
「英語が早すぎて聞き取れない」と感じることは英語学習者なら誰もがあります。
TOEICテストはもちろん、映画や実生活でも英語スピードについていけないと悩んでいる方は少なくないと思います。
しかし、実は「英語が早いから聞き取れない」のではなく、「英語と日本語は周波数が違う」から聞き取れないということを理解する必要があります。
この周波数を「フォルマント周波数」というのですが、人間の脳は普段使っている周波数しか聞き取らないようになってしまいます。
なんて怠け者なんだ!と思ってしまいますが、この脳の構造を理解することで英語学習にとても役立つのではないでしょうか。
日本語でずっと生活して英語を急に聞き取ると、なんだか聞き取りづらく感じることはありませんか。
一方、数時間の勉強後に同じ英語文章を聞き取るとすんなりと聞き取れることがあると思います。
これは、先ほどの「フォルマント周波数」を仕業です。
日本語で生活していると日本語脳に切り替わってしまうのです。
日本の生活では生活の全てを英語にすることは不可能ですが、「スマホの設定を英語に」「移送中は英語ニュースを聞く」「日本語ではなく英語で全てを考える」など意識的に英語脳をキープすると効率的に英語力を高められるのです。
英語を聞き流すことだけでも英語脳をキープできるので、普段の生活で「英語漬け」を心がけることが最も大切です。
TOEIC IPテストは、TOEIC公式スコアとして使用できるか??
TOEIC IPテストとは、企業や学校単位でTOEIC試験に申し込んで、団体単位で行われるTOEICテストです。
申し込んだ団体単位で行われるため、開催場所や日時をその団体単位で決めることができることがメリットのひとつです。
また、TOEIC IPテストの最大のメリットは、受験料が1,000円ほど安く受験することが可能なことです。
しかし、肝心なことは受験料の安さよりも「TOEIC IPテスト」のスコアを、TOEIC公式スコアとして使用できるか?ということにあると思います。
答えから言いますと、TOEIC IPテストのスコアは、公式スコアとして履歴書等に記載することができます。
しかし、幾つかの注意点があることも確かです。
IPテストでは、Official Score Certificate(公式認定証)が受け取れない。官公庁、大学院、通訳案内士試験の筆記試験免除条件は公開テストの公式認定証が必要。企業でも、公式認定証の提出が求められる可能性がある。という点にあります。
「TOEIC IPテスト」は、英語力を証明すること自体は、通常のTOEICテストと変わりがありません。
公式認定証が必要になる一定の場合にのみ、少々の不具合があると言うわけです。 しかし、通常の就職活動やTOEICスコア証明に関しては、「TOEIC IPテスト」で全く問題ありません。
経験上も転職活動等で「TOEIC IPテスト」のスコアでは不可ということは、あまり聞いたことがないので、公式認定証が必要な場面に当てはまる以外は、「TOEIC IPテスト」を利用するメリットがあるのではないかと思います。
時間効率抜群!優秀な英語教材9選!TOEIC対策・海外旅行英会話・英検対策
社内公用語が英語になっている企業や、昇進や海外赴任にTOEICの点数が必要な企業など、英語の重要度が年々高まっていると言えます。
しかし、現在の日本は先進国の中でも低い英語能力水準にあります。
また、最近では京都の英語教師のたった2割しかTOEIC730点以上を取得していないという現状がニュースになりました。
恐らく一般の企業ではTOEIC730点くらいがひとつのボーダーとされていると思いますが、英語を教える側である先生がこのような英語力では、日本全体の英語力が向上するわけがありません。
教える側が英語理解していないのは、現在の日本の大きな問題だと考えています。
しかし、そんな現状にあってもご自身の英語力はご自身で向上させるしかありません。
大学生の方であれば、学部によっては全く英語を学ぶ機会がないと思いますし、社会人になってからは、時間も少なくなると思います。
そんな中、英語を習得していくのは本当に難しいことなのです。
そこで、無理なく英語学習を進めるために時間効率が良く、実績もある英語教材をまとめてみました。
あまり知られていない教材もありますが、広告費をかけずに実力だけで生き残っているので、クオリティは高いです。
最後に
英語力は必要だと考えている方は多いと思いますが、実際にTOEICスコア等を高めていくことは簡単ではありません。
現在は、多くの英語学習支援企業や語学学校等が、
「2ヵ月で300点アップ」
「聞き流すだけでスコアアップ」
など、信ぴょう性のない情報を多く出していますが、私は上記のようなことは難しいと考えています。
私は、海外の語学学校で勤務していたこともあるのですが、毎日英語漬けで必死で頑張っている人でもいきなり英語力を向上させることができている人は一人もいませんでした。
適切なカリキュラムと毎日の努力の積み重ねのみが、語学力を向上させることができます。
もちろんTOEICなどは、あくまでテストなので、ある程度のテクニックがあることも確かです。
しかし、ハイスコアを目指すのであれば、基礎力は必ず必要になります。
私は、これまでの経験を活かし、行政書士事務所と併せてセブ(フィリピン)留学エージェントを運営しています。セブ(フィリピン)に特化させている理由は、最も効率が良い英語学習国だと考えているからです。
私はフィリピンで10ヵ月間英語を勉強した経験があり、本当にお勧めできる国だと感じたからです。
オーストラリアやニュージーランドなどへの留学を検討している際にも、セブ(フィリピン)を経由することはとても効率的です。
セブ(フィリピン)留学のご相談や疑問がございましたら、お気軽にご連絡ください。