旅行業専門行政書士でTabiJoy運営者の三浦です。
私は、2度の留学(オーストラリア・フィリピン)、世界5大陸約30ヵ国100都市以上への渡航、行政書士資格(契約書作成や申請代理を行える国家資格です)、総合旅行業務取扱管理者資格(旅行業唯一の国家資格です)、総合旅程管理主任者資格(海外の添乗業務を管理できる資格です)を取得し、十分な知識と経験を活かし留学カウンセラー業務を行っております。
また、以前は、フィリピンの語学学校に勤務していました。
フィリピンには電車、タクシー、ジプニー、バス、トライシクルと様々な乗り物がありますが、やはり自分の運転で観光地を周れたら良いですよね。
今回は、フィリピンで車を運転するための手続きをご紹介したいと思います。
目次
フィリピンで車を運転するためには
フィリピンで車を運転するためには、
- 国際運転免許証の取得
- フィリピン運転免許への書き換え
- フィリピンにて国際免許取得
の3つの方法が考えられます。
旅行や留学の際は「国際運転免許証」の取得が、「日本で取得できること」「フィリピン外の海外でも運転できること」など取得側にとってメリットが多く、取得に時間がかからないのでお勧めです。
一年を超える長期でフィリピンに滞在する場合には「フィリピン運転免許への書き換え」「フィリピンにて国際免許取得」を考えてみても良いかもしれません。
国際運転免許証の取得
「国際運転免許証」とは
・ 日本での取得が必要。
・ 代理申請も可能。
・ 有効期限は1年。
・ 何度も海外で運転をする場合、有効期限の確認が必要。
・ 1年以上海外で滞在される方は、日本の運転免許証をその国の免許に切り替えるか、試験を受け
てその国の免許を取得する必要がある。
・ 1年以上の海外滞在期間中に国内の免許期限が切れる場合、国外運転免許証の発行を受けるこ
とができません。
→ ただし、特例措置として、通常の免許更新手続き期間以外にも免許の更新を行うことができます。wikipediaページへ
【方法】
申請方法は、運転免許センターや各都道府県警察署の運転免許課、運転免許試験場などになります。警察署で発行を受ける場合は2週間ほど時間がかかるので、運転免許センターでの申請がスムーズです!wikipedia全国運転免許センター一覧へ
【必要書類】
- 運転免許証
- 写真1枚(縦5cm×横4cm)写真は無帽、正面、上三分身、無背景で申請前6か月以内に撮影したもの
- パスポート等、渡航を証明するもの
- 古い国外運転免許証を持っている方は、その国外運転免許証
フィリピン運転免許への書き換え
「パサイ市の日本大使館」「LTO(陸運局)」で申請を行うことにより、日本の運転免許からフィリピンの運転免許への書き換えが可能になります。
・ 日本の運転免許からの書き換えが可能。
・ フィリピンで申請可能。
・ 有効期限は3年間。
【方法】(STEP1)
パサイ市の日本大使館にて、日本の運転免許証の翻訳証明書を取得することにより、フィリピン国内にて車の運転が可能になります。
【必要書類】
- 日本の運転免許証
- パスポート
- 申請用紙(窓口で入手可能)
- 申請料 P900(随時変更の可能性あり)
【日本大使館での申請後】
申請が受理されると「証明書引換券」を取得できます。この時点で日本の運転免許証は一時預け、その後「翻訳証明書」取得と同時に返却されます。
受け取り可能日時を確認し、「証明書引換券」「手数料」「パスポート」を窓口に提出すると「翻訳証明書」が取得できます。
(STEP2)
ケソン市にあるLTO(陸運局)で申請・取得を行います。
【必要書類】
- 申請書(窓口で入手可能)
- 運転免許証の翻訳証明書(日本大使館で取得)
- パスポート顔写真ページのコピー
- パスポートのフィリピン入国スタンプページのコピー
- 健康診断書*と受診料領収書
*「健康診断書」は、LTO付近のクリニックで受診・発行が可能。
LTO付近のクリニックで100ペソの受信料を払いメディカルチェックを受けます。内容は、
- 身長、体重測定
- 脚気
- 視力
など、簡易的なものになります。その他にも免許写真撮影や電子サインの記入、運転免許発行手数料などを支払い取得となります。
【注意事項】
LTO(陸運局)付近には、高額で申請サポートを手伝うことを業とする人たちがいます。申請は個人で行うことができるので、話にはのらないように気をつけましょう!
フィリピンにて国際免許取得
【方法】
「The Automobile Association Philippines (AAP)」での手続きになります。こちらのAAPはいくつか申請場所があるので、一覧をご紹介したいと思います。
【申請場所】
EDSA Office
住所: 28 EDSA, Greenhills, San Juan City 1500 PhilippinesQuezon City Office
住所: 682 Aurora Boulevard Quezon CityAlabang Office
住所: #1,MotorTown II, Alabang Town Center, Muntinlupa CityLipa Office
住所: 098-A Purok 1 Brgy. Tambo, Lipa City, BatangasMakati Office
住所: 201 Makati Golf Club, 7232 Malugay Street, Bel Air, Makati CityPampanga Office
住所: Unit 11 Shell Northwalk Complex 2, Jose Abad Santos Avenue(Olonggapo Gapan Road)
City of San Fernando, PampangaCebu Office
住所: 105 CRM Bldg., Escario cor. Molave Sts., Cebu CityDavao Office
住所: G/F Abiva Bldg., McArthur Highway, Matina, Davao CityNLE Operations Office
住所: Km.45 Pulilan Toll Plaza, NLEX, Brgy. Tibag, Pulilan,BulacanSOMCO Operations Office
住所: Km. 10 East Service Road, Western Bicutan, Taguig(In front of TESDA taguig)SLEX Operations Office
住所: Km. 44 Northbound SLEX, Barangay Mapagong, Sitio Latian, Calamba City
(along expressway beside MATES Bldg.)
【申請期間】
AAPの特徴はオフィスによって大幅に申請期間が異なることです。
エドサ・オフィスー約1時間
ケソンシティ、マカティ、アラバンー2〜3営業日
セブ、ダバオー4〜5営業日
と目安は言われていますが、フィリピンの目安はあまり参考になりません。時間に余裕を持って早めに申請することをお勧めします!
【必要書類】
- 登録料 P2,000
- フィリピンの運転免許証(原本とコピー)
- 写真2枚(パスポートサイズ)写真は無帽、正面、上三分身、無背景で申請前6か月以内に撮影したもの
- パスポート(原本)とパスポートのフィリピン入国スタンプページのコピー
- 手数料 P500
【注意事項】
AAPでの申請は、「滞在が3か月以上」の方に絞られていることに注意が必要です。
まとめ
フィリピンで車を運転する場合、ご紹介した3つの方法があります。その中でも「国際運転免許証の取得」が一般的であり、日本で取得できることから最も実用的と言えると思います。
また、実際にフィリピンで車を運転する際には安全運転でいきましょう。
※申請料や申請方法は随時変更になる可能性がございます。
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