「フィリピン留学経験者アンケート」留学後に感じること

旅行業専門行政書士でTabiJoy運営者の三浦です。

私は、2度の留学(オーストラリア・フィリピン)、世界5大陸約30ヵ国100都市以上への渡航、行政書士資格(契約書作成や申請代理を行える国家資格です)、総合旅行業務取扱管理者資格(旅行業唯一の国家資格です)、総合旅程管理主任者資格(海外の添乗業務を管理できる資格です)を取得し、十分な知識と経験を活かし留学カウンセラー業務を行っております

また、以前は、フィリピンの語学学校に勤務していました。

フィリピン留学前に少し立ち止まってみることも大切だと思います。

というのも私は2度の留学経験があるのですが、最初(オーストラリア)は「なんとなく」、もう1度(フィリピン)は英語を勉強するために留学しました。

1度目の留学はオーストラリアへ渡航したのですが、「なんとなく」留学した代償は大きかったのではないかと今では思います。

特に目標なく留学していたので、数十万円の貯金は使い果たし、なおかつ貴重な時間も失ってしまった形になってしまったからです。

もちろん、語学学校へ通ったり現地の方と交流を持ったりと貴重な経験となったことは間違いありませんが、「なんとなく」の留学では得られるものは少ないと体験上、感じています

今回は、日本学生支援機構が実施した「海外留学経験者の追跡調査(平成23年度)」を参照しながらフィリピン留学について考えてみたいと思います。

調査対象

• 【調査方法】 インターネット調査

•20~40代のインターネットモニターより無作為抽出 および大学や大使館、留学経験者同窓会等の協力機関からの紹介を併用

•【調査対象者】 過去15年以内に海外留学経験のある20~40代の一般個人

•【調査対象者数】 1,506件(全回答者20,223件)

•【調査実施期間】 2012年2月3日~2月20日

•【調査内容】 「留学の実態」、「留学前/留学中/留学後の状況」、「留学斡旋団体」、「留学経費・アルバイト・インターンシップ」、「総合満足度」、「留学未経験者の留学意向」について調査。

データ1 留学の目的や計画を達成できたか?「セブ留学前に確認」

  • 「十二分に達成できた」19.1%
  • 「かなり達成した」40.1%
  • 「一部達成した」33.3%
  • 「達成できなかった」7.2%
  • 「その他」0.3%

という統計になりました。目標や計画が達成できなかったからと言って「留学を失敗した」ということは一概に言えないと思いますが、やはり、貴重な時間やお金を消費することを考えるとある程度の達成感は欲しいところだと思います。

しかし、約60%の留学生は十分な成果を達成できたにも関わらず、約40%の留学生は不完全燃焼であることがわかります

では、達成感を得られるフィリピン留学にするためには、どのような目的や計画にする必要があるのでしょうか。

私は以前フィリピンに長期で滞在し、語学学校のスタッフとして勤務していました。

フィリピン留学では欧米圏留学と比べて、求められることに違いがあるため、目的や計画の設定方法も欧米圏留学とは異なると考えています。

例えば、フィリピン人先生はネイティブスピーカーではないため、発音矯正などをフィリピンで学ぶことは難しいです。

また、生活面においても衛生面の悪さや食事の種類の乏しさ(語学学校で提供される食事は日本人や韓国人に合う料理が提供されます)など、変えることができない点も多いのです。

フィリピン留学の目的や計画設定に適した項目

  1. TOEICやIELTSなどの各種英語テスト対策
  2. スピーキング力の向上
  3. フィリピン就職へのステップ

フィリピン留学の目的や計画設定に適していない項目

  1. 発音矯正
  2. ネイティブの言い回しを学ぶ

データ2 留学は今後の人生に役立つか?「セブ留学前に確認」

  • 「役立つ」93.1%
  • 「役立たない」6.9%

統計によると、留学は大きく人生を変えられるということを留学生の方は感じているようです

私も例外ではなく、留学で大きな挫折も味わいましたし、自分の可能性も見出せましたし、やりたいことも見つかり、人生にとって大きな糧となったと感じています。

留学中には差別的な扱いをされることや理不尽な事に巻き込まれることもありました。

しかし、私にとっては留学は人生のターニングポイントとなっており、こちらの結果には納得です。

データ3 留学では何を得られたか?「セブ留学前に確認」

  • 「視野が広がった」
  • 「語学力」
  • 「異文化・国際感覚」
  • 「友人」
  • 「価値観・考え方」
  • 「コミュニケーション能力」
  • 「自信・度胸」

という回答が多数を占める結果となりました。留学では「語学力」はもちろん、視野の広がりやコミュニケーション能力など社会人としての必須項目が培われると留学生の方は感じています。

「得たものはない」と回答した留学生は全体の3%程度しかおらず、それぞれ得たものは異なるものの、留学は人生にとって大きな糧になると感じている留学生の方が多いようです

データ4 留学は仕事に役立っているか?「セブ留学前に確認」

  • 「非常に役立っている」25.3%
  • 「役立っている」29.0%
  • 「どちらともいえない」23.0%
  • 「あまり役に立っていない」10.0%
  • 「全く役に立っていない」12.8%

という統計になりました。先ほどと矛盾しているように思える結果となっています。

約半数の方が「仕事の役には立っていない」と感じているのです。

留学で、「視野が広がった」「語学力・異文化・国際感覚が身についた」と感じているにも関わらず、仕事には活かしきれていないという結果が出ているのです

こちらには大きな2つの要因が考えられます。

語学力がビジネスレベルに達していない

留学をしても肝心な語学力がビジネスレベルに達することができず、直接仕事に活かせられていない場合が多いと考えられます。

職種や業種、役職によっても求められる語学力は異なると思いますが、履歴書に書ける程度の各英語テストスコアは最低限必要だと考えられます。

そのため、フィリピン留学を検討する際にはTOEIC等の各種英語テストの明確な目標を設定し、逆算して留学期間を設定する必要があります。

どのくらい勉強すれば良いかは個人差によると思いますが、目安としては、200~300時間勉強で100点UP(TOEIC L&R)くらいだと考えています

つまり日本の大卒新入社員の平均TOEIC L&Rスコア466点(TOEIC公開データ)から800点を目指すのであれば最低900時間くらいは必要となる計算になるかと思われます。

フィリピン留学での1日のレッスン数(8時間換算)+自習4時間=1日12時間勉強。12時間×5(平日)=週60時間。60時間×15週=900時間。

つまり466点→800点を達成するためには、最低でも15週間の留学が必要となる計算になります。もちろん休日の過ごし方や個人の能力により時間は勉強時間は大きく異なりますが、目安を立てておくことはとても大切だと思います

Tabi Joy
600点をめざす → 400~600時間
700~730点をめざす → 600~900時間
800点をめざす → 900~1500時間
900点をめざす → 1500~2500時間
※現時点で、日本の大卒新入社員の平均スコア466点を想定。

語学力を活かせる仕事に就いていない

語学力を向上させることと同様に、「語学力を活かせる仕事を探す」こともとても大切です。

高い語学力を持っていても、仕事上で使用する機会が少なくては能力を発揮することはできませんし、何よりも語学力を重視していない職場では適正な評価も得られず、ストレスを溜めてしまうかもしれません。

語学力を活かせる職場環境に身を置く努力も英語力を向上させることと同じくらい重要なのです。

Tabi Joy
フィリピン現地での就職斡旋会社を併設している語学学校もあります。詳しくはお問い合わせください

まとめ

いかがでしたでしょうか。

留学を経験すると様々なことを得られると感じている一方、留学を仕事に活かしきれていない方が多いという結果になりました。

そこで、フィリピン留学前に少し立ち止まって考えたいことは、留学後のことです。

「仕事でバリバリ英語を使いたい」「TOEICなど各種英語テストでハイスコアを取得したい」「英語を話せる自分になりたい」などフィリピン留学後の姿を思い描くことが大切なのです

留学後を想像することによって、語学学校や留学形態を選定しやすくなりますし、留学中の迷いや葛藤を排除することもできます。

例えば、「仕事でバリバリ英語を使いたい」のならば、スパルタコース(1日12時間ほどのレッスン)を開講している語学学校を選択するのが最善だと思います。

また、「TOEICなど各種英語テストでハイスコアを取得したい」のであれば、TOEICコースやIELTSコースがある語学学校に絞られますし、「英語を話せる自分になりたい」のであればスピーキングメゾットに力を入れている語学学校を選定することで効率良くニーズに合わせた学習を行うことができるかと思われます。

フィリピン留学前に「目標や計画」をまず選定しておくことによって、留学都市や語学学校、コースをスムーズに選定することができるため、余分な時間は使わず効率的にフィリピン留学準備を進めることができるのです。

留学を成功させるためには、十分な知識と経験を持つ、留学カウンセラーに出会うことです。

現在、留学カウンセラーになるための資格は不要なので、留学経験や海外滞在経験がなくとも誰でもなることができます。

そのため、十分なご案内ができていない現状があるのです。

少なくともTOEIC700点以上や長期留学経験、数十カ国への渡航など、知識や経験がある留学カウンセラーに相談することが大切です

「TOEICスコア別」得られるメリット・実感すること「400点500点600点700点800点900点別」

2017.12.04

フィリピン留学のパイオニア企業 School With

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最後まで読んでいただきありがとうございました。 この記事が気に入っていただけたらシェアしてもらえると嬉しいです。

ABOUTこの記事をかいた人

三浦 哲郎 契約書作成専門行政書士

「行政書士三浦国際事務所所長」「行政書士・申請取次行政書士・文化庁公認著作権相談員・総合旅行業務取扱管理者」千葉県にて、契約書作成専門の行政書士事務所を経営しております(全国からのご依頼にご対応が可能でございます)。これまで、オーストラリア・フィリピンへの留学、フィリピン現地英語学校勤務、世界5大陸30ヶ国100都市以上へ渡航。趣味はサッカー(千葉県リーグ所属)。家庭では2児の父として奮闘しています。下記、「website」より当事務所の書類作成専門サイトに移行致します。