バックパッカーの中で主流になっている、タイ(バンコク)で予防接種についてご紹介したいと思います。
タイで予防接種を受けるメリットとしては格段に費用が安いということです。
日本の3分の1~5分の1ほどの料金で予防接種を受けることが可能です。
目次
タイで予防接種を受けることができる病院Queen Saovabha Memorial Institute地図
病院名 Queen Saovabha Memorial Institute
入り口周辺(周辺を見渡せます)
【住所】1871 Thanon Rama IV、Thung Maha Mek, Sathon、Bangkok 10330、タイ
【電話番号】+66 2 252 0161
タイで予防接種を受けることができる病院ブレズクリニック地図
病院名 ブレズクリニック(BLEZ CLINIC)
【住所】417 Sukhumvit Rd, Klongtoey Nua, Bangkok 10110
【電話番号】02-258-2628
【ホームページ】ブレイズクリニック
世界一周する場合に受ける必要がある主な予防接種
黄熱病(必ず接種してください)
黄熱は蚊によって媒介されるウイルス性の感染症で、致死率は5~10%ですが、流行時や免疫をもたない渡航者などでは、60%以上に達するという報告もあります。
アフリカや南米の熱帯地域に渡航する人におすすめするワクチンです。
黄熱予防接種証明書を入国時に要求する国や、乗り継ぎの時に要求する国もありますので、検疫所で確認して下さい。黄熱予防接種証明書は接種後10日目から10年間有効です。
A型肝炎(必ず接種してください)
A型肝炎は食べ物から感染する病気で、アジア、アフリカ、中南米に広く存在します。発症すると倦怠感が強くなり、重症になると1か月以上の入院が必要となる場合があります。
途上国に中・長期(1か月以上)滞在する人におすすめするワクチンです。特に60歳以下の人は抗体保有率が低いため、接種をおすすめします。
ワクチンは2~4週間隔で2回接種します。6か月以上滞在するのであれば6か月目にもう1回接種すると約5年間効果が続くとされています。
狂犬病
狂犬病は、発病すればほぼ100%が死亡する病気です。
海外では、オセアニアなど一部を除きイヌだけでなくキツネ、アライグマ、コウモリなどの動物に咬まれることによって感染する危険性が高く、長期滞在、研究者など動物と直接接触し感染の機会の多い場合や、奥地・秘境などへの渡航ですぐに医療機関にかかることができない人におすすめするワクチンです。
ワクチンは4週間隔で2回接種し、さらに6か月から12か月後に3回目を接種します。3回のワクチン接種後、6か月以内に咬まれた場合には0日(咬まれた日)、3日の2回の接種が必要です。
また、6か月経過後に咬まれた場合には0日、3日、7日、14日、30日、90日の6回のワクチン接種が必要です。
日本脳炎
日本脳炎は、日本脳炎ウイルスを保有する蚊に刺されることによって起こる重篤な急性脳炎で、死亡率が高く、後遺症を残すことも多い病気です。
流行地(東アジア、南アジア、東南アジア)へ行く人におすすめするワクチンです。
ワクチンは1~4週間間隔で2回接種し、1年後追加接種を1回します(基礎免疫が完了)。基礎免疫の完了後は、1回の接種で4~5年間有効な免疫がつきます。
破傷風
破傷風菌は世界中の土壌の至る所に存在し、日本でも毎年患者が発生しています。
破傷風は傷口から感染するので、冒険旅行などで怪我をする可能性の高い人におすすめするワクチンです。
特に、途上国では、けがをしやすく、命に関わることもあるので、接種を検討してください。
破傷風ワクチンは1968年(昭和43年)から始まった3種混合ワクチン(ジフテリア、破傷風、百日せき)に含まれていますので、定期予防接種で破傷風・ジフテリアワクチンを12歳の時に受けていれば、20代前半位までは免疫がありますので、接種は不要です。
その後は、1回の追加接種で10年間有効な免疫がつきます。
FORTH|厚生労働省検疫所より引用
Queen Saovabha Memorial Instituteでの予防接種
スネークファームと呼ばれている
旅人の間では、「Queen Saovabha Memorial Institute病院」のことを、通称スネークファームと呼んでいますが、同じ敷地内にスネークファームがあるだけで、病院とは関係ありません。
現地の方に道を聞く際は、注意してください。
1日に4本まで打てる
1日で4本まで予防接種することができます。
左に2本、右に2本打ちます。
一方、日本では黄熱病を接種した後は、期間をある程度あけなくては次の予防接種を打つことができません。
1日で多くの予防接種を受けることができるのは効率的です。
しかし、体への影響等を考慮してから、訪れる必要があります。
値段は5種類受けても1万円ほど
タイでは「狂犬病」「日本脳炎」「黄熱」「A型肝炎」「破傷風」すべて接種しても1万数千円で済みます。
日本で接種する料金と比べると格段に安いです。
日本の料金目安
日本脳炎は1回完結のものと、2回完結のものがある
日本脳炎の予防接種は2種類用意されているので、日本脳炎を摂取する場合は1回完結を選ぶと、もう1度行く手間が省けて時間効率的に良いかと思います。
フランス社製のワクチンを使っている
ワクチンはすべてフランスのサノフィパスツール社製のワクチンを使用しています。
サノフィパスツールとは世界最大級の人用ワクチン専門企業のことです。
ブレズクリニックでの予防接種
ブレズクリニックについて
ブレズクリニックは、タイ国内に薬局事業8店舗とクリニック事業1店舗を展開しており、年間で20万人以上が利用している病院です。
内科総合診療に加え、美容・健康点滴、予防接種、アレルギー検査など幅広く対応しています。
そのため、環境の変化から体調を崩されることが多い、世界一周中には大変重宝する病院となっています。
ブレズクリニックは、グループ企業にて日本人常駐の薬局の運営もしており、医師及び薬剤師の連携による適切な処方とアフターケアを日本語で行うことができ、他の病院にはない強みを有しています。
語学に堪能でない方でも安心して訪れることができる数少ない病院となっています。
黄熱病ワクチンについて
ブレズクリニックでは、破傷風・狂犬病・A型肝炎(要事前予約)・日本脳炎(要事前予約)を提供していますが、 黄熱病には対応していないため、黄熱病の接種を希望される方は、Queen Saovabha Memorial Instituteに出向かれることをお勧めいたします。
料金等について
まとめ
旅人のみなさんが言っているように、確かに「Queen Saovabha Memorial Institute」「ブレズクリニック」では、予防接種を安く済ませることができます。
同時に何本も予防接種して大丈夫なのか?という問いは様々な議論があったようですが、問題ないという結論に至っているようです。
もちろん、医療のことなので100%安全とは言い切れませんが、安全性は高いようです。
タイに渡航する場合にはとてもお勧めの予防接種方法だと言えます。
旅程の中にタイ渡航を組み込めるかを日程と航空券費用から算出してみてはいかがでしょうか。