行政書士でTabiJoy運営者の三浦です。
私は、2度の留学(オーストラリア・フィリピン)、世界5大陸約30ヵ国100都市以上への渡航、行政書士資格(契約書作成や申請代理を行える国家資格です)、総合旅行業務取扱管理者資格(旅行業唯一の国家資格です)、総合旅程管理主任者資格(海外の添乗業務を管理できる資格です)を取得し、旅行業・留学業に特化した行政書士として活動しています。
世界一周の準備は、「やることリスト」をピックアップしておけば、一気に終わらすことができます。
私の場合は、世界一周を決めてから出発まで2ヶ月という短い準備期間でしたので、その経験もふまえて、世界一周に必要な13の準備をご紹介したいと思います。
目次
01 世界一周のルートを決める
すべてはここから始まります。
旅の費用や行きたい場所をピックアップし、大まかなルートを決めることからはじめてみましょう。
ギッチリ予定を組んでしまうと、世界一周中での航路変更が難しくなってしまうので、どちらまわり(南米から行くのか、ヨーロッパから行くのか)で渡航するのかを検討すると良いと思います。
02 最初の渡航国のチケットを買う
大まかなルートが決定したら、次は、最初の渡航国を決めましょう。
航空券をできる限り安く購入するために、スカイスキャナー等で毎日調べることが大切です。
私の場合は、最初は南米のペルーから入ったのですが、航空券を悩んでいる間に、出発直前となってしまいました。
値段が高くなることが多い渡航寸前ではなく、余裕を持って航空券を購入することを考慮してください。
スカイスキャナー調べでは、渡航の21週前が、最も安く航空券を購入できるというデータが出ています。
03 虫歯を治療しておく
海外での虫歯は、悩みの種となるので日本で治療しておくことをお勧めします。
タイやフィリピンなど、治療費も安く、ある程度の治療技術がある国だといいのですが、大体は、「治療費が高くて、技術も高い」「治療費は安いけど、技術がない」ことが大半です。
また、加入の保険によっても異なりますが、ご自身で「歯の治療プラン」に加入していなくては、歯の治療は保険適用外となります。
そのため、事前に日本で保険を使って治療しておきましょう。
04 予防接種(出発の一ヶ月前くらいまでに完了させる)
渡航国によって、「狂犬病」「日本脳炎」「黄熱」「A型肝炎」「破傷風」などを接種する必要があります。
私は、医師に「世界一周に必要な予防接種は?」と尋ねたところ、「黄熱」と「A形肝炎」は、必ず受けるようにアドバイスを頂きました。
そのため、私は「黄熱」と「A形肝炎」しか受けませんでしたが、5つの予防接種を受けるに越したことはないと思います。
特に「狂犬病」は発症すると100%死に至るので、予防接種を受けないと私のように犬から逃げまわることになります。
なお、厚生労働省検疫所で予防接種を受ける際には予約が必要になり、混雑時などは予約がなかなか取れない状況にあるので、早めの予約が必要です。
05 ビザ取得
渡航国によっては、ビザが必要になることがあります。
しかし、世界の多くの国で、日本人はビザの部分で優遇されているので、手間は多くないです。
ビザが必要な国かどうかは、外務省のビザ免除国リストを参考にしてください。
06 海外転出届(転出予定日の14日前から)
手続きは、区役所や区のサービスセンター等で行うことができます。
詳細は、お住まい近くの区役所や区のサービスセンター等に問い合わせてください。区役所検索
海外転出届は区役所に行き、届出書類を提出するのみですので、すぐに終わります。
注意点としては、日本出国の14日前からでないと提出できないということです。
年金:年金を払う必要がなくなります。しかし、任意で支払うこともできるので、任意支払いをお勧めします。年金を支払っていないと、社会保障を十分に受けられなくなる可能性があるからです。
国民健康保険:支払う必要はありません。こちらは海外保険に加入する事で、もしものときに備えてくれるからです。
住民税:1月1日時点で国内に居住していない場合は課税されません。
07 免許更新・国際免許証を取得
世界一周中に、免許の更新がある方は事前に手続きが必要です。
海外に滞在していても、更新期間を過ぎると手続きが増えます。
運転免許の期間前の更新手続きは、「パスポート」を持参して手続きを行う必要がありますので、パスポートを持っていない方は先にパスポート申請を行いましょう。
パスポートは、申請から2週間くらいで取得することができます。
国際免許証は、海外で車の運転をする場合に必要になります。
国際免許証が使える国はこちらです。
08 アメリカドルを持っておく
アメリカのドルは、世界中で役立ちます。
現地通貨にかかわらず、アメリカドルで支払える場所も多くあるからです。
私自身も、南米ペルーでツアーに申し込む際に、現地通貨の持ち合わせがなかったのですが、アメリカドルで支払えたことがありました。
数万円分程度でも良いので、アメリカドルを持参しておくと、何かと役に立つことがあります。
09 携帯電話を解約or休止
私は、「ドコモ解約→世界一周→帰国→DMM mobile契約」
妻は、「au一時休止サービス→世界一周→帰国→一時休止サービス解除」
としました。
一時休止サービスとはdocomo、softbank、auすべてにその機能があり、電話番号を残すことができる機能です(有料)。
10 複数の証明写真を撮っておく
世界一周中には、証明写真を使うことが多々有ります。
もちろん、海外で撮影することもできますが、海外で証明写真を撮れる場所を探すよりも、日本で撮影しておいたほうが効率的だと思います。
私の「複数の証明写真を持参して良かった出来事」は、パラグアイでブラジルビザを取得しようとしていたときです。
2枚の証明写真が必要でしたので提出したところ、「背景が青でなく白でなくては申請できない」との回答が返ってきました。
時間的に、どうしても当日中にビザの申請がしたかったため、少々焦りましたが、白背景の証明写真も奇跡的に持ち合わせていました。
国や使用場所により、どのようなサイズや要件の証明写真が必要になるかはわかりませんが、複数の証明写真を持参しておくと良いと思います。
その際、証明写真サイズは、利用頻度の高い、パスポートサイズを選択しましょう。
11 クレジットカードや便利なカード作成
クレジットカードは、最低2枚以上作成しましょう。
それは、「盗難にあった場合の対策」「磁気を読み取らない場合の対策」「クレジットカード付帯の海外保険を活用できる」という点にあります。
私も実際に、ドイツで強盗にクレジットカードを盗まれました。
私の場合は、3枚のクレジットカードを作成し、別々の場所に保管していたので、世界一周を続けることができました。
1枚しか持参せずに盗難や紛失した場合、クレジット機能が使えないため買い物や宿泊費の支払いができないということも考えられます。
また、キャッシングも行えないため、現金を引き出すこともできなくなります。
あまりにもリスクが高いため、必ずクレジットカードは2枚以上持参することをお勧めします。
12 海外旅行保険
海外旅行保険は、必ず加入することをお勧めします。
海外では、救急車を呼ぶだけで高額な請求をされることもありますし、なおかつ、手術となると数千万の費用が個人にかかる場合もあります。
私は、クレジットカード付帯の保険と併せて、任意保険にも加入していました。
保険の有無で入国を拒否される可能性は薄いですが、リスクを避けるために、必ず加入してから出発しましょう。
13 バックパックに荷造り
世界一周の際、バックパックの大きさは人それぞれです。
しかし、個人的には、40リットル程の大きさが、重くなく最適だと考えています。
すべての物を現地調達でも構わない方は、40リットル以下でも良いと思います。
私は、70リットのバックパックも所持していますが、荷物がたくさん入る代わりに、やはり重いです。
移動が多い世界一周の際には、負担が大きいと考えています。
バックパックを選択する上で、最も重要なのは、強度と軽さです。
また、レインコートが付属されているバックパックは、防犯面でもメリットがあるので、個人的にお勧めです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
世界一周は準備よりも、「世界一周しよう!」と決断するまでが大変です。
一度決めてしまうと、アッサリ準備は進んでいくので、過度の心配はいらないというのが私の考えです。
こちらの記事が少しでも参考になれば幸いです。